さきこを語る上で絶対に外せない要素が、昭和のトップアイドル・西城秀樹(ヒデキ)への熱狂的な愛です。普段は冷淡なツッコミ役に徹する彼女も、テレビにヒデキが登場した瞬間だけは別人のように乙女の表情を浮かべます。
作中でお姉ちゃんが西城秀樹関連で怒るシーンは、まさに鬼気迫るものがあります。ヒデキが出演する歌番組の録画・視聴をまる子の我が儘で邪魔されたり、大切にコレクションしているブロマイドや切り抜きを汚されたりしたときの怒りは、通常の姉妹喧嘩の比ではありません。推し活に命を懸けるさきこにとって、ヒデキへの敬意を欠く行為は宣戦布告と同義なのです。