周囲からエネルギーと成果を搾取し続ける彼らですが、その自己愛性人格障害の末路は極めて過酷な孤立へと向かうことが統計的・臨床的に知られています。
若年期や壮年期には、若さや役職、外見的魅力によって搾取のターゲットを次々に確保できます。しかし、加齢とともに役職を失い、体力や容姿が衰え始めると、虚構のプライドを支えてくれる賞賛者は周囲から一人、また一人と去っていきます。過去の理不尽な仕打ちから人間関係は完全に破綻し、最終的には「誰も自分の真の価値を分かってくれない」という恨み言を抱えたまま、深い社会的孤立に沈んでいくケースが少なくありません。
家族内でのモラハラと「心理的バウンダリー」の引き方
職場であれば転職や配置転換による物理的な逃げ道がありますが、家族内に当事者がいる場合、被害はより深刻かつ永続的になります。いわゆる「毒親」として子どもを自らのトロフィーや所有物のように扱い、過剰な期待を押し付けたり、意のままにならない子どもを冷酷に拒絶したりする事例が典型です。
家族が共倒れを防ぐために取るべき対応は、情に流された説得ではありません。以下の心理的防衛策を徹底することが求められます。
- 共依存の自覚と遮断:「私が支えてあげなければこの人は破滅する」という思考自体が、相手の搾取を助長する共依存関係であると認識する。
- 明確な境界線(心理的バウンダリー)の提示:引き受けるべき問題と、相手自身の責任である課題を明確に分け、相手の不機嫌を肩代わりしない。
- 物理的距離の確保:実家を出て別居する、金銭的な援助を断固として拒否するなど、生活基盤を物理的に切り離す。
- 専門機関の活用:当事者を病院に行かせることよりも、被害を受けている家族自身が心療内科や弁護士、臨床心理士などの専門家に相談し、逃げ道を確保する。