小布施町は、単なる食の街ではない。江戸時代の天才浮世絵師・葛飾北斎が晩年に幾度も足を運び、名作を残したアートの街でもある。北斎のパトロンであった豪商・高井鴻山をはじめとする文化人たちの懐の深さが、この地に豊かな文化と美食の土壌を育んだ。
街を代表する老舗「竹風堂」では、栗おこわをはじめとする独自の栗料理が親しまれており、歴史の香り漂う店舗で風情ある食事が楽しめる。北斎館で晩年の傑作を鑑賞した後に、歴史ある店内で栗の香りに包まれるひとときは、まさに五感で楽しむ最高の文化体験だ。歴史的景観を保全する「修景」のまちづくりが進められたことで、歩くだけで風情を感じられる美しい街並みが今も人々を迎えてくれる。