ネット上の野球掲示板やSNSでは、神宮球場を拠点とする六大学や東都と比較して、「東京新大学は首都圏のサブリーグに過ぎないのではないか」といった誤解や偏見が散見されます。しかし、現場を長年取材する記者やスカウトの間で、そのような評価を下す者は誰一人いません。
最大の盲点は、高校時代に甲子園へ届かなかった「原石」たちの急激なフィジカル進化です。六大学や東都のセレクションから漏れた逸材や、強豪高校の控え投手が、大学4年間でウエイトトレーニングと最新の投球バイオメカニクスを取り入れて劇的に化けるケースが本リーグでは頻発します。千賀滉大投手や山本由伸投手のように、プロ入り後に大化けするタイプの下地を作る土壌が、創価大や流通経済大の育成環境には整っています。
また、「球場設備が不便で見に行きにくい」という声もありますが、これも半分正しく半分は誤解です。飯能市民球場やさいたま市岩槻川通公園球場などは都心から電車とバスを乗り継ぐ必要があるものの、選手との距離が驚くほど近く、ブルペンの投球音やベンチの指示、打球の破裂音がダイレクトに鼓膜を震わせます。商業化された大球場では絶対に味わえない「アマチュア野球本来の生々しい迫力」を体験できる点こそ、熱心なファンが球場巡礼を続ける真の魅力です。