島忠がニトリ傘下に入ったことで、川越店の店内動線や品揃えは劇的なパラダイムシフトを遂げました。かつての島忠ホームズといえば、カリモクやシモンズをはじめとする国内外の高級・中価格帯ブランド家具がずらりと並ぶ重厚な雰囲気が持ち味でした。しかし現在、2階の家具売り場に足を踏み入れると、その景色は一変しています。
フロアの約半数には、ニトリの主力商品である低価格帯のベッドフレーム、マットレス(Nスリープシリーズ)、機能性ソファ、収納家具が整然とディスプレイされています。一方で、長年の島忠ファンを失望させない工夫として、上質な国産木製家具や耐久性に優れたプレミアムベッドブランドの展示も厳選して残されており、「ニトリの圧倒的コスパ」と「シマホ伝統の高級感」が同居するハイブリッド空間へと変貌を遂げました。
一方、1階奥に構える資材館は、ニトリ化の波に呑まれることなくプロユースの専門性を死守しています。木材のカット加工サービス、各種配管・電設資材、大容量の金物類など、地元の工務店やリフォーム職人が日常的に立ち寄るハードな現場需要を支え続けています。「ニトリになってDIY資材が薄くなったのではないか」と懸念していたDIYファンにとっても、実用的な木材・金属パーツのラインナップは十分な厚みを誇っています。