こうした意識の変革を後押しした背景には、海外ドラマや映画などのポップカルチャーの影響も大きい。たとえばNetflixなどで今なお根強い人気を誇る『セックス・アンド・ザ・シティ』では、主人公キャリーが「独身の私たちが自分自身のお祝いをして何が悪いのか」と主張し、自らのためにジュエリーを買い受ける名シーンが存在する。
かつて社会が押し付けていた「結婚=幸せのゴール」という規範は薄れ、パートナーの有無に関わらず自分らしく生きる姿勢こそがクールであるという価値観が世界的に共有された。ファッションリングをどの指にはめるかは、他人の視線ではなく「今の自分がどうありたいか」で決める時代へと完全にシフトしたのだ。