愛着をめぐるドラマチックな葛藤は、エンターテインメント作品の中でも強いリアリティをもって描かれてきた。アカデミー賞を受賞した不朽の名作映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』を思い出してほしい。マット・デイモン演じる天才青年ウィルは、幼少期のトラウマから過剰な回避型の行動をとる。心を通わせかけた恋人や友人を自ら突き放してしまう姿は、傷ついた愛着の防衛機制そのものだ。彼がロビン・ウィリアムズ演じるセラピストの前で涙を流し、心の防衛を解いていく場面は、傷ついた愛着が修復されるプロセスの象徴と言える。
また、Netflixで世界的ヒットを記録する最新の恋愛リアリティ番組やドラマシリーズでも、登場人物たちのすれ違いの背景には愛着タイプのアンバランスが見え隠れする。不安型と回避型が惹かれ合い、互いを傷つけ合う「追いかけっこ」の構図は、画面を超えて多くの視聴者の心に強い共鳴と自己投影を引き起こしている。