近年、彼のスタイルは円熟味を増し、新たなピークを迎えている。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で魅せたジャズ喫茶のマスター役では、味わい深い「灰色の輝き」が視聴者の目を釘付けにした。過度に黒く染め上げることなく、自身の年輪をそのまま表現したグレイヘアは、登場人物の波乱万丈な生き様そのものに圧倒的な説得力を与えていた。
重厚な人間ドラマを描いた『下町ロケット』でも、鋭い眼光と見事にマッチするタイトかつナチュラルなスタイリングが際立った。現在、過去の名作をNHKオンデマンドやNetflixなどの動画配信サービスで振り返るファンが急増しているが、劇中でのヘアスタイルの変遷を追うだけでも、彼が培ってきた表現力の深さに驚かされるはずだ。