かつては限られた天然石専門店でしか手に入らなかった珍しい鉱物が、今やスマートフォンの画面を数回タップするだけで買える時代だ。特にメルカリ(フリマプラットフォーム)をはじめとするフリマアプリの普及は、誰もが気軽に鉱物を売買できる利便性をもたらした。しかしその反面、偽造品流通の格好の温床とも化している。
現在の天然石・ジュエリー業界において懸念されているのが、海外の製造元から低コストで仕入れた模造品を、個人出品者を装って転売する悪質業者の存在だ。「天然石特有の個体差」「光の当たり方による違い」といった言葉を巧みに使い、購入者の追及を逃れる手口が横行している。買い手側にも自衛のための鑑識眼が強く求められているのが現状だ。