撤退の裏には、時代の変化が生んだ皮肉な理由が存在していた。最大の要因として指摘されたのが、急速なスマートフォン普及に伴うライフスタイルの変化だ。従来のチョコフレークは、食べる際にどうしてもチョコレートが溶けて指に付着してしまう。画面を汚したくない現代人にとって、「手が汚れるお菓子」は敬遠される存在となっていたのだ。
さらに、生産拠点であった千葉工場の老朽化と、コーンフレークを均一にチョコでコーティングする特殊な製造ラインの維持コスト増大が追い打ちをかけた。消費者の利便性重視へのシフトと製造コストの課題が重なり、老舗メーカーとして苦渋の決断を下さざるを得なかったのが真相である。