半世紀以上に及ぶ歴史の中で、『笑点』の司会台に座ったのはわずか6名に過ぎない。この事実だけでも、番組の舵取り役を任される重責の大きさがわかる。
初代は番組の生みの親である立川談志。続いてタレントの前田武彦、コント界の巨星・三波伸介、番組の黄金期を築いた五代目三遊亭圓楽、命を削って番組を支えた桂歌丸、そして現在も軽快な采配を振るう春風亭昇太へと受け継がれてきた。
この交代劇の裏には、常に番組存続を揺るがす危機や予期せぬドラマがあった。談志の降板劇はメンバーとの深刻な対立が引き金であり、三波伸介の急逝は番組打ち切りの危機さえ招いた。五代目圓楽の勇退は体力の限界を見極めた美学であり、歌丸から昇太へのバトンは番組の若返りを図る捨て身の大博打だった。それぞれの交代劇には、時代ごとの制作者と演者たちの熱いドラマが刻み込まれている。