2019年、伊藤美月のキャリアを決定づける作品が公開された。インディーズ映画「静寂の叫び」だ。彼女は主演ではなく、主人公の親友役を演じた。だが、この作品での演技が映画評論家たちの注目を集めた。
物語は聴覚障害を持つ女性の葛藤を描いたヒューマンドラマだった。伊藤美月が演じたのは、主人公を支える健常者の友人。彼女はこの役のために3ヶ月間、手話を学び、聴覚障害者コミュニティでボランティア活動を行った。
「彼女の演技には嘘がなかった」と、映画評論家の田中宏之氏は評した。「セリフではなく、視線と沈黙で全てを語っていた」。
この作品で、伊藤美月は第42回横浜映画祭新人女優賞を受賞した。授賞式で彼女は涙を流しながら、「アイドル時代に応援してくれたファンのみなさん、そして私の選択を信じてくれた家族に感謝します」と語った。