旅行者やビジネス客が真っ先に向かう大通りの名店はもちろん魅力派揃いだ。しかし、真の旨いものはしばしば住宅街の角やビルの2階に潜んでいる。今回、地元で長年暮らす食通たちへの聞き込みを重ね、独占取材を敢行した。観光の合間に立ち寄りたい静かな古民家カフェから、仕事帰りの疲れた身体に染み渡るガッツリ系の定食屋まで、地元民が「本当は教えたくない」と口を揃える穴場が次々と浮かび上がってきた。
期待を超える満足感を得るためのランキング上位店には、明確な共通点がある。それは素材への愚直なまでのこだわりと、客の顔を見てから仕込む丁寧な仕事ぶりだ。観光客向けに洗練された空間で味わう季節の創作プレートもあれば、一見客を温かく迎え入れる老舗の暖簾もある。用途や気分に合わせて暖簾をくぐれば、この街の奥深い食覚に誰もが膝を打つはずだ。