テレビに出始めた頃のりゅうちぇるは、チークを濃く入れ、ヘアバンドを巻いた「ジェンダーレス男子」のアイコンだった。そのキャラクターはポップで親しみやすく、お茶の間の人気を博したが、それはあくまでエンターテインメントの枠内に収まるものだった。
しかし、ライフステージが変わるにつれ、そのビジュアルは劇的に変化していく。ロングヘア、洗練されたメイク、女性らしいボディラインを強調したファッション。それは単なる「イメチェン」という言葉では片付けられない、自己のアイデンティティを再定義するプロセスそのものだった。多くの人々がその急激な変化に戸惑い、好奇の目を向けたのは事実だ。