品川に位置する東京出入国在留管理局のフロアには、開庁前から長蛇の列ができる。行政のデジタル化推進が叫ばれて久しいが、審査の最前線では依然として紙の書類の山と格闘する係官の姿が目立つ。手続きの遅れは、もはや単なる「待ち時間」の問題ではない。企業の事業計画そのものを狂わせる深刻なボトルネックになりつつある。
法務大臣の諮問機関による議論を経て、政府は受入れ拡大と適正な管理の二兎を追う舵を切った。しかし、現場の処理能力と急増する申請件数のギャップは埋まっていない。審査の長期化によって雇用開始日に配属が間に合わない事態が相次ぎ、中小企業の悲鳴が各所から上がっている。