体育館へ足を運ぶと、空気を震わせるボールの衝撃音が耳朶を打つ。敬愛学園を語る上で、女子バレーボール部が築き上げた栄光の軌跡を避けて通ることはできない。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)での幾多の激闘、そして春の高校バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)の晴れ舞台で刻んできた足跡は、千葉県のみならず全国のバレーボールファンを魅了し続けてきた。
同校出身で日本代表としても世界を舞台に戦った長岡望悠の存在は、今なお現役部員たちの精神的支柱だ。彼女がコートに残した「泥臭く球を拾い、クレバーに打ち切る」哲学は、指導陣から次世代の選手たちへ確実に継承されている。過酷な練習環境にあっても選手の自主性を重んじる育成スタイルが、勝利至上主義に陥らない強さの根幹を形成している。