視点を世界に向けると、この症状とエンターテインメントの複雑な関係性はさらに深い。映画『ヤング・フランケンシュタイン』で知られるイギリスの伝説的コメディアン、マーティ・フェルドマンは、左右非対称で大きく突出した眼差しを自身の最大のトレードマークとして映画史にその名を刻んだ。
彼独特の風貌は、若き日に患った甲状腺機能亢進症と、その後の眼窩手術の合併症によるものだったと伝えられている。現代においてNetflixなどの配信プラットフォームでクラシック映画を見返す視聴者も、彼の圧倒的な存在感に引き込まれるだろう。しかし、その唯一無二の個性の裏に、生涯にわたる身体的な負荷が存在していた事実は、表現者の身体性を考える上で重い教訓を残している。