ここ数ヶ月、ショート動画を中心に急速に拡散しているのが、当時のファッション誌のレイアウトやポーズを模した動画コンテンツだ。「#当時の誌面再現」「#2010sJS」といったハッシュタグは、数百万回再生を連発するヒットコンテンツとなっている。興味深いのは、当時を知る20代前半だけでなく、現役の小中学生であるα世代までもがこの流行に参加している点だ。
デジタル空間において、当時の紙媒体が持っていた「ざらざらとした手触り感」や「手書き風のポップなグラフィック」は、新鮮なアバンギャルドさとして映る。親の世代が保管していた過去の雑誌を引っぱり出し、そこに載っているポーズやコーディネートをTikTokで再現する。世代を超えた文化のバトンタッチが、アルゴリズムに乗ってシームレスに行われている。