入試選抜の枠組みにも大きなメスが入っている。大学入試センターが実施する共通テスト利用方式の配点見直しや、一般選抜における記述式問題の比重変更など、学力担保のためのハードルは年々巧妙に再設計されている。推薦入試枠の拡大による早期の優秀層囲い込みと、一般入試での学力選別という二極化戦略が鮮明だ。
文部科学省が打ち出した薬学部定員抑制の基本方針と質の確保という命題を受け、単に定員を埋めるための場当たり的な募集はもはや許されない。思考力と論理的記述力を問う問題設計へのシフトは、丸暗記に頼ってきた受験生を容赦なく弾き出す。小論文や面接で見抜かれるのは、医療人としての適性と倫理観に他ならない。