かつてアイドルの登竜門とされたグラビア写真集は、時代とともにその役割を劇的に進化させてきた。南国のビーチで撮影された王道の水着ショットから、気鋭の現代写真家が手がけるアート性の高いビジュアルブックへ。写真集はタレントにとって、自己の内面や美学を表現する重要なブランディング装置となった。
こうした流れの中、吉本興業などの大手プロダクションも所属タレントの魅力を多角的に開花させる試みを加速させている。従来の枠組みに囚われないビジュアル戦略や、個性派タレントの意外な一面を引き出すフォトプロジェクトは、ファンの熱狂を呼び覚ます。写真集という媒体が持つ重厚感と物語性は、デジタルのタイムラインを瞬時に流れていく画像とは一線を画す引力を持っている。