多くの女性が「自分の胸のサイズを正確に把握していない」という現実は、業界内の各種フィッティング調査でも繰り返し指摘されている。その割合は実に7割を超えるとも言われる。
基準となるのは、日本工業規格 (JIS L 4006) に定められた算定方式だ。トップバスト(胸のふくらみが最も高い部分の周径)とアンダーバスト(胸のふくらみのすぐ下の周径)の「差」によってカップ号数が機械的に規定されている。
しかし、鏡を見ながらの自己測定ではメジャーが背中で斜めに下がったり、呼吸によって胸郭が膨張・収縮したりすることで平気で2〜3cmのズレが生じる。2.5cmの誤差は、それだけで1カップ分の判定違いを意味する。さらに、柔らかくなったバストは直立姿勢で測定するとトップの高さが出にくく、本来の容量より小さいカップを選んでしまうケースが後を絶たない。