この歴史的な一冊を世に送り出したのは、語学書や学術書で知られていた朝日出版社だった。芸能写真集のメインストリームとは一線を画す版元の選択自体が、異例のプロジェクトであったことを物語る。
定価4,500円という当時の写真集としては高額な設定にもかかわらず、予約は殺到した。書店には発売初日からサラリーマンや主婦、学生が押し寄せ、段ボールの山が瞬く間に消えていった。累計発行部数は150万部を突破。出版業界において、単なるグラビアの枠を遥かに越えた文化現象として記録された。女性がレジに並んでヌード写真集を買うという風景を生み出したことも、既存のマーケットの常識を鮮やかに覆した点と言える。