遠野なぎこの名を全国区に知らしめた最大の転機といえば、1995年にTBSテレビ系列で放送された伝説的な名作『ドラマ 未成年』だろう。メガホンをとった巨匠・野島伸司が描く重厚で繊細な世界観の中で、彼女が見せた演技は視聴者に強烈なインパクトを与えた。
当時まだ15歳前後だった彼女が演じたのは、複雑な葛藤や傷を抱える少女の役柄だった。感情をむき出しにして揺れ動く繊細な心のひだを、見事なリアルさで表現。単なる「子役」の域を遥かに超えた怪演は、共演者やTV業界関係者を唸らせた。今なお90年代のTV史に燦然と輝く金字塔として語り継がれている。