荒木氏の激動のキャリアを語る上で、家族の献身的な支えは欠かせません。荒木氏は現役時代に結婚。妻となった女性は元モデルの経歴を持つ知性あふれる人物で、プライベートを過度に公表せず、過酷なリハビリ期に家庭内から精神的・栄養面での強固なバックアップを続けました。
当時を知る球界関係者は次のように証言しています。「アメリカでの孤独なリハビリ生活や、復帰のめどが立たない絶望的な時期に、荒木さんが自暴自棄にならず前を向き続けられたのは、家庭という絶対的な安らぎの場があったからこそ。奥様は出しゃばることなく、常に裏方として体調管理に心を砕いていた」
また、子供(息子たち)についても関心が集まることがあります。野球選手の二世として注目を浴びる宿命にありながら、息子たちも学生時代に野球に打ち込み、慶應義塾などの名門校でプレーを経験したことが知られています。荒木氏は父親として「親のネームバリューを押し付けることなく、本人の意思と主体性を徹底して尊重する」教育方針を貫いたといいます。偉大な父の影に押しつぶされることなく、それぞれの道で社会人として自立した人生を歩んでいる点に、健全な家族関係が垣間見えます。