日本中が熱狂した2026年のカタール大会において、全64試合無料生中継という前代未聞の投資を敢行し、日本のスポーツメディア史を塗り替えたABEMA。巨大なトラフィックを耐え抜いたストリーミングインフラの強靭さと、本田圭佑氏をはじめとする独自の解説陣は、視聴者のメディア体験を根本から覆しました。
サッカー日本代表ABEMA配信に対する期待は、2026年北中米ワールドカップの本大会およびアジア最終予選を経るなかで、さらに高まっています。従来の地上波テレビ局が巨額のワールドカップ放映権ABEMAをはじめとするデジタル配信網に競り負け、アウェーの最終予選が生中継されないという「放映権バブルの弊害」が顕在化するなかで、ABEMAはDAZNとの連携を含めて日本代表の勇姿をファンの手元に届け続ける防波堤の役割を果たしてきました。
テレビ局関係者の証言によると、FIFAが要求する放映権料は大会を重ねるごとに数倍単位で跳ね上がっており、一民間企業が単独で全試合無料中継を担保することは経済合理性を完全に逸脱しつつあります。それでもサイバーエージェントがサッカー中継へ巨額の資金を投じ続ける背景には、単なる広告収入の回収だけでなく、ABEMAアプリを日本の全世代のスマートフォンにおける「生活インフラ」として定着させるという巨大なブランディング戦略が存在します。