時計の針を少し戻してみよう。カップヌードルの広告史において、音楽が主役に躍り出たのは1990年代の「HUNGRY?」シリーズだ。原始人がマンモスを追いかけるあの強烈なビジュアルに重ねられた、重厚なロックやオルタナティブサウンドは、当時の若者に計り知れない衝撃を与えた。
ミスチル、B'z、宇多田ヒカルといったメガヒットアーティストとのコラボレーションも、単なるタイアップの枠に収まらない。楽曲の持つメッセージ性と、ブランドが持つ「自由さ」が共鳴し合うことで、単なる広告を超えた文化的なモニュメントが数多く誕生したのだ。