大手ネット掲示板や知恵袋、SNSのアーカイブを検証すると、一般の視聴者がこの事件をどう受け止めていたのか、生々しいリアクションの変遷が記録されています。
騒動当時の2000年代初頭は、「あの温和な森本レオがそんなことをするはずがない」「テレビで言っていい内容ではない」と、告発した水沢側を疑問視する声が少なくありませんでした。しかし、年月の経過とともに評価軸は劇的に変化します。2010年代後半からの世界的な#MeToo運動や、日本国内での大手芸能事務所を巡る性加害問題の表面化に伴い、読者のコメント欄には次のような意見が目立つようになりました。
「当時はびっくりして引いてしまったけれど、今思えば水沢アキさんは10代の少女だった。告発する場所も制度もなかった時代に、どれだけ苦しんでいたのかと思うと見方が変わる」(50代・主婦の投稿)
「森本レオさんの声が大好きだっただけに、事実を知ったときの落差は大きかった。表の穏やかなキャラクターと裏の素顔のギャップに、業界の闇の深さを感じた」(40代・会社員の投稿)
現場目線で言えば、昭和のテレビ現場は師弟関係や上下関係が絶対視されるタテ社会であり、被害を受けた側が声を上げれば「現場の空気を壊す」「生意気だ」と業界から干される構造が存在していました。水沢アキの突発的な告白は、長年の沈黙を破らざるを得なかった被害者の悲鳴であったことが、現代のネット世論においても再評価されています。