ネット上の情報や過去の記憶では、タイガー・ウッズのトラブルに関して複数の事件が混同されて語られるケースが後を絶ちません。ここで、特に混同されやすい決定的な事実関係を整理しておきます。
第一の誤解は、「2009年のスキャンダル時の自動車衝突」と「2017年のDUI逮捕」の混同です。2009年11月にフロリダ州オーランドの自宅前で起きたSUV衝突事故は、女性問題の発覚に伴う私生活のトラブルが発端であり、この時は逮捕されていません(不注意運転の交通違反切符のみ)。対して2017年の事件は、純粋に健康上の薬物副作用に起因する警察拘束でした。
第二の誤解は、「2026年の大事故での逮捕疑惑」です。2026年2月23日、ウッズはカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のランチョ・パロス・ベルデスにおいて、運転していたジェネシスGV80が道路を飛び出し横転・大破する凄惨な単独事故を起こしました。この事故で右足の複雑骨折という選手生命に関わる重傷を負いましたが、警察の調査および車載ブラックボックスの解析結果により、原因は下り坂での著しい速度超過(制限速度約72km/hの区間を約135km/h以上で走行)と断定されました。呼気・血液検査でも薬物やアルコールの兆候は一切認められず、刑事事件としての立件や逮捕は行われていません。
2017年の事件のみがウッズの人生における唯一の「警察による身柄拘束・逮捕事案」であり、アルコール依存ではなく処方薬の管理不全によるものであったという点が、正確な事実関係です。