今年のトレンドを牽引するのは、なんと言っても「テックとの融合」だ。多くの高校生が、あらかじめ胸元や袖にQRコードやマーカーを印刷したクラスTシャツを作成している。そこに専用アプリやInstagramのフィルターをかざすと、手書きの落書きが画面上でネオンのように光り輝いたり、3Dキャラクターが飛び出したりする仕掛けだ。この「デジタルで完成する落書き」は、TikTokやBeRealといったプラットフォームでの拡散を前提として設計されている。
その一方で、対極にある「アナログへの回帰」も目立つ。あえてデザインを極限までシンプルにし、落書きのための白いスペースを大きく残した「余白Tシャツ」が人気だ。ある都内の女子高生は、「既製品のおしゃれさよりも、友達に書いてもらった下手くそな文字やイラストの方が、圧倒的に『世界に一つだけ』の価値がある」と熱っぽく語る。