大学時代の彼を最も熱狂させたのがバンド活動だ。学内の音楽サークルや都内のライブハウスでマイクを握り、夜な夜なファンキーで洒脱なサウンドを奏でていた。
当時の音楽業界は、多様なポップスが咲き乱れていた時代。周囲の学生バンドが流行のサウンドを追従する中、彼は自らの個性をどう表現すべきか徹底的に悩み抜いた。後のJ-POPシーンに強烈なインパクトを与える洗練されたパフォーマンスの着想は、このバンド活動の日々から生まれたものだ。自作の楽曲に妥協を許さずスタジオに籠もって音作りに没頭する姿は、まさにプロの歌手としての顔そのものだった。