SNSや健康コミュニティでは、健康意識の高さゆえに「肉や炭水化物を一切断ち、野菜と果物、梅干しだけを食べる」といった極端な食事制限に走るケースが後を絶ちません。しかし、こうした偏った食生活には深刻なリスクが潜んでいます。
第1のリスクは、梅干しや加工食品への偏重による「塩分過多」です。「梅干しは強力なアルカリ性食品だから」と1日に何粒も摂取した結果、高血圧を招き、血管や腎機能にダメージを与えては本末転倒です。アルカリ性食品の恩恵を得るためには、塩分無添加の野菜やキノコ類、水戻しした海藻をベースに据える必要があります。
第2のリスクは、動物性タンパク質の極端な制限による「栄養失調とサルコペニア」です。酸性食品を過剰に忌避して肉や魚を完全に排除すると、良質な必須アミノ酸やビタミンB群、鉄分、亜鉛が欠乏し、筋力低下や免疫力低下を引き起こします。酸性食品とアルカリ性食品は対立する存在ではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせることで初めて機能的な体内環境が整います。