一方で、長年彼女を追い続けてきたファンたちの受け止め方は、極めて温かい。ネット上の批判的な声に対して、「下手になったのではなく、深みが増した」と擁護する声が圧倒的多数を占める。
かつて失恋や片想いに悩む少女たちの代弁者だった西野カナも、今やライフステージを進めた大人の女性だ。ファン自身も同じように年齢を重ね、家庭を持ったり、社会的な責任を負ったりしている。「今の少しハスキーで、落ち着いた歌声の方が、今の自分たちの心に寄り添ってくれる」という意見は非常に多い。完璧なピッチで歌い上げるロボットのような歌唱よりも、人間味のある「現在の声」にこそ、新たな価値が見出されているのだ。