悪天候の中で再開されたスキージャンプ団体の部。日本代表チームの前に立ちはだかったのは、4年前のリレハンメルでの悪夢だった。1回目でジャンプを失速させ、自責の念に押し潰されそうになっていた原田雅彦。彼は極限のプレッシャーのなか、2回目に137メートルという驚異的な大ジャンプを放ち、実況の「立て、立て、立ってくれ!」の叫びとともに着地に成功する。
そしてアンカーを務めたのは、美しく力強いフライングスタイルで世界を魅了した舟木和喜だ。静寂のなかアプローチを飛び出した舟木は、完璧なテレマーク姿勢を決め、悲願の金メダルを確定させた。原田の涙の抱擁と、静かにガッツポーズを掲げる舟木の対比は、世界中のファンを感動の渦に巻き込んだ。