虫歯ポーズが長年にわたり支持される最大の理由は、計算し尽くされた圧倒的な小顔効果にあります。スマートフォンカメラの広角レンズは顔の外側を歪ませて膨張させやすい特性を持ちますが、フェイスラインに手を添えるだけで、余白となるエラや頬のふくらみを物理的にカバーできます。
単に顔の一部を隠すだけではありません。手が顔の真横に配置されることで生じる対比現象(エビングハウス錯視)により、手のひらのサイズ感と比較して顔全体が引き締まって見えます。さらに、手元に自然な陰影が生まれて立体感が強調され、指先のラインが視線を中央の瞳やリップへと誘導するため、目元の印象が約2割増しで強調されるという視覚的メリットも働きます。
プロの撮影現場におけるモデル写真でも、このテクニックは頻繁に活用されています。顔周りに手の動きをつけることでポージングに立体的なリズムが生まれ、バストアップ写真でも平面的にならず、ドラマチックな陰影を演出できる実用的なポーズなのです。