財研が持つ最大の役割は、財務省が策定する政策情報を迅速かつ詳細に国民へ伝えることです。大臣や次官の定例記者会見はもちろん、局長級幹部による記者ブリーフィング(背景説明)が日常的に行われています。
財務省の報道において特徴的なのが、政策決定の前段階で流れる「〜となる見通し」「〜を検討していることがわかった」という事前報道です。これは政策形成過程における「観測気球(世論の反応を確かめるための事前リーク)」として機能することが多く、財研所属の記者が各幹部への個別取材(夜回り・朝駆け)を重ねる中で報じられます。
例えば、年末の税制改正大綱や予算案決定に向けて、秋口から財研発のニュースが段階的に報じられることで、国民や関係業界の反応が測定され、政治判断にフィードバックされていきます。財研は単なる報道組織にとどまらず、政策形成のダイナミズムそのものに深く組み込まれているといえます。