1988年、ロサンゼルスでバイク用レザーウェアの制作からスタートしたブランド「Chrome Hearts」。その反骨精神は、2026年の現代においても寸分狂わず受け継がれている。かつてはバイカーやタフなロックミュージシャンの象徴だった銀の十字架やダガー(短剣)が、いまやクチュールドレスや最先端のテックウェアと自然に融合している。
東京・青山の旗艦店周辺には、連日世界中からコレクターが詰めかける。彼らが狙うのは、大ぶりなネックレスではなく、あえて控えめながら圧倒的な存在感を放つスモールタイプのピアスだ。主張しすぎない。けれど一目でそれと分かる独特の黒ずみ(いぶし銀加工)と立体感。ミニマリズムに飽きたファッションフリークたちが辿り着く最終地点が、この耳元の小さなアートピースなのだ。