この事象が単なるゴシップに終わらなかった最大の理由は、当事者たちが持っていた圧倒的な数字の力にある。加藤純一氏は長年にわたり日本の個人配信界の頂点に君臨し、本郷愛氏もまたインフルエンサーとして若年層を中心に絶大な知名度を誇っていた。彼らの一言一句がトレンドを左右し、関連する発言が他の配信者のコンテンツとして再消費される循環が生まれた。
マスメディアのフィルターを通さない個人発信は、ファンとの距離を極限まで縮める強みを持つ。しかし、その親密さこそがトラブル発生時には凶器へと変貌する。ファンが「身内」のような当事者意識を持って糾弾や擁護に参加することで、騒動の炎は収まるどころか周囲を巻き込んで拡大し続けた。