日本国内の職場環境に視点を移すと、対人関係に起因する負荷は深刻な社会課題となっている。厚生労働省が推進する「ストレスチェック制度」の最新集計データを紐解くと、職場で高ストレスと判定された労働者の過半数が「上司や同僚とのコミュニケーションの軋轢」を最大の負担要因に挙げている。
企業のメンタルヘルスケア支援が制度化されつつあるとはいえ、組織の施策だけに自らの安心を依存させるのはリスクが大きい。個々人が自分のメンタルヘルスケアを確立するためには、社内の評価や他人の表情を人生の幸福度と直結させず、クールで客観的な視点を保ち続ける自立心が不可欠だ。