かつてはライブハウスやアイドルの握手会など、エンターテインメント業界の局所的なルールだった「ブラックリスト」。これが今、業界の垣根を越えて共有され始めている。ある系列の飲食店で暴れた顧客のデータが、グループ全店、さらには提携する他社店舗にまで共有されるケースが報告されている。
この動きに対しては、個人情報保護の観点から懸念の声も根強い。一度「問題あり」と判定された個人のデータが、どのような基準で管理され、いつ消去されるのかが不透明だからだ。悪意のない誤解や、一度きりの感情的な衝突によって登録されたデータが、一生涯にわたって実社会での行動制限をもたらすリスクは否定できない。