茶碗蒸しの魅力は、具材の旨味が白だしの効いた卵液に溶け出し、料理全体の味わいを深める点にある。鶏もも肉、かまぼこ、しいたけ、三つ葉、銀杏といった王道の具材は、出汁の旨味と相乗効果を生み出す鉄板の組み合わせだ。鶏肉はあらかじめ熱湯をかけるか、少量の白だしで下味をつけておくと、臭みが消えてジューシーに仕上がる。
一方で、近年の食のトレンドを反映した新しいアレンジも支持を伸ばしている。例えば、カニカマとチーズを合わせた「洋風濃厚茶碗蒸し」や、仕上げにオリーブオイルと黒胡椒をひと振りするイタリアン風、さらには明太子と餅を入れた和モダンな一品など、白だしの万能なベース味があるからこそ、和の枠を超えた自由な発想のトッピングが楽しめる。