今夜の店選びで絶対に後悔したくないなら、まずは地元民の足跡を辿るべきだ。観光客向けの派手な看板の影に、地元の大工や漁師が仕事帰りに暖簾をくぐる隠れた名店がひそんでいる。八戸の居酒屋文化における真骨頂は、その日に水揚げされたばかりの活魚を、市場価格に近い手頃さで味わえる点にある。
独自取材で見えてきたのは、表のメニューには載らない限定地酒の存在だ。蔵元から直接仕入れる信頼関係を持つ老舗居酒屋では、限られた特約店にしか回らない未加熱処理の生原酒や、試作段階の限定ボトルが密かに提供されることがある。カウンター越しの店主と自然な会話を交わし、その日の一番いいネタと隠し酒を尋ねてみる。これこそが、八戸の夜を最高のものにする裏技だ。