近年、質の高いインディペンデント映画で世界を席巻するスタジオ「A24」もまた、ミッキーの存在感に着目している。CGで塗り固められた無菌室のような現代映画界において、彼のような「生き様そのものが傷だらけの俳優」は極めて貴重な存在だ。
整えられた台詞を巧みに喋るだけの俳優には出せない、一瞬の眼差しに宿る歪みや哀愁。A24が目指す人間性の奥底を抉る映画表現と、彼の歩んできた波乱万丈な人生が見事に共鳴している。若手新進気鋭の監督たちがこぞって彼とのタッグを望む背景には、本物の凄みに対する強い渇望がある。