ダルメインの庭を語る上で欠かせないのが、季節ごとにまったく異なる表情を見せるドラマチックな景観です。イングランド北部の厳しい気候に耐えながら、季節の訪れを告げる草花たちが次々と主役を交代していきます。
春の訪れとともに庭を鮮やかに彩るのは、スイセンやチューリップの絨毯です。そして初夏、ダルメインが最も神秘的な輝きを放つ時期に咲くのが、「ヒマラヤの青いケシ」として知られるブルーポピー(メコノプシス)です。高山植物特有の栽培難度から平地で美しく咲かせるのは至難の業とされますが、ダルメインの冷涼な気候と豊かな土壌は見事なブルーの群生を生み出し、庭の象徴的な見どころとなっています。
夏には野性味あふれる「スリープ・ウォーク(眠りの小道)」沿いにオールドローズやデルフィニウムが咲き乱れ、芳醇な香りで満たされます。秋になるとクラブアップルやベリー類が実を結び、冬には雪化粧をまとった静寂の針葉樹林が広がるなど、どの季節に訪れても息をのむ絶景に出会えます。