「泊いゆまち」という愛称で地域に定着しているこの施設は、沖縄県漁業協同組合連合会が主導して開設された。沖縄の方言で「いゆ」は魚、「まち」は市場を指す。重要港湾である那覇港の目と鼻の先に位置し、県内各地の漁港から水揚げされた新鮮な魚介が一堂に集結する水産物卸売市場だ。
亜熱帯の海に囲まれた沖縄県は、本州とは全く異なる独自の魚食文化を誇る。青い海を彩るカラフルなイラブチャー(ヒブダイ)や、鮮烈な赤が目を引くアカジンミーバイ(スジアラ)など、市場の棚には彩り豊かな魚がずらりと並ぶ。市場関係者は「ここは沖縄の水産業における脈動を最もダイレクトに体感できる場所」と胸を張る。