過酷な逃亡劇と心理戦が続く『VIVANT』において、野崎と右腕である「ドラム」のコンビネーションは、作品にかけがえのない息吹をもたらした。スマートフォンの音声翻訳アプリを介したやり取りや、言葉を超えた絶妙な信頼関係は、シリアスな展開が続く物語のオアシスとして機能していた。
命がけの捜査の合間に見せる、ドラムへの全幅の信頼と時に見せるチャーミングな一面。この「緊張と緩和」の絶妙なバランスこそが、野崎守というハードボイルドなキャラクターをただの「冷徹な官僚」に終わらせず、国民的愛されキャラへと押し上げた要因だと言える。