鉄道網と直結する主要観光地へのアクセス制限も、極めて大規模に実施されました。世界遺産である厳島神社を抱える宮島エリアでは、宮島口から出航するJR西日本宮島フェリーおよび宮島松大汽船において「識別証(宮島市民証・乗船許可証等)」を所持していない一般観光客の乗船が完全に制限されました。
これにより、JR山陽本線の宮島口駅では、改札外コンコースに特設ゲートが設けられ、一般客がフェリー乗り場へ向かわないよう厳格な案内誘導が実施されました。「電車で宮島口まで行けば何とかなる」と考えていた一部の旅行者が現地で足止めを食らうケースも散見され、事前周知の重要性が浮き彫りとなりました。
同様に、広島電鉄の「原爆ドーム前」停留場周辺を含む平和記念公園一帯は、首脳訪問に伴い仮囲い(フェンス)で封鎖され全面立ち入り禁止となりました。電車の停留場自体が封鎖・通過扱いとなったため、中心部を東西に移動しようとした歩行者や通勤客は、大きく南側や北側の一般道へ迂回を強いられる事態となりました。