荒木大輔の甲子園フィーバーが巻き起こった1980年9月、東京都内で一人の男の子が産声を上げました。彼こそが、のちに球界の勢力図を大きく変えることになる松坂大輔です。松坂の両親が、当時まさに日本中を沸かせていた荒木大輔の活躍に感銘を受け、息子の名前に「大輔」と授けたエピソードはあまりにも有名です。
荒木にあやかって「大輔」と命名された1980年〜1982年生まれの少年たちは、幼少期から自然と白球を追いかけるようになり、やがて1990年代後半の高校野球界へと集結します。彼らが高校3年生を迎えた1998年、横浜高校のエースとなった松坂大輔が甲子園春夏連覇を達成し、再び「大輔」の名が日本中を震撼させました。
つまり、野球選手に「大輔」が多い決定的な理由は、1980年の荒木大輔フィーバーによって名付けられた子どもたちが、18年後の1998年に松坂大輔を中心に一斉に才能を開花させ、プロ野球へ大挙して入団したという世代的背景にあるのです。