2026年春、パリのル・マレ地区に期間限定でオープンしたポップアップストアには、早朝から長蛇の列ができた。ヨーロッパのファッションジャーナリストたちがこぞって注目したのは、洋服の細部に宿る圧倒的なディテールワークと、どこか懐かしくも新しい独特のファブリック使いだ。
設立当初から変わらない「古いものと新しいものを混ぜ合わせる」というアイデンティティが、国境や文化の壁をあっさりと越えた瞬間だった。アジア市場でのフラッグシップ展開に続き、欧米圏での評価も高まったことで、ブランドは名実ともにグローバルブランドとしての新章に突入している。