2006年、39歳という年齢で本格的な俳優活動を開始した田宮五郎。彼が選んだのは、下積みから着実に実力を磨く道だった。人気昼ドラシリーズ『温泉へ行こう5』への出演を皮切りに、その確かな存在感は業界内でじわじわと注目を集めていく。
とりわけ評価を高めたのが、テレビ東京で放送された時代劇『刺客請負人』への出演だった。殺陣の稽古に打ち込み、目線ひとつで感情を表現する圧倒的な迫力。父譲りの端正な面立ちに、彼自身の人生経験が醸し出す渋みが加わり、時代劇ファンを大いに唸らせた。「田宮二郎の息子」ではなく「実力派俳優・田宮五郎」として認められた瞬間だった。