数年前なら二の足を踏んだかもしれない「5,000円超えパフェ」が、今や当たり前のように完売する。この現象の裏には、体験価値に対する意識の変化がある。モノを買う消費から、その瞬間にしか味わえない特別な時間を買う「コト消費」へのシフトだ。
最高品質の桃は1玉数千円で取引される。それにパティシエの高度な技術、厳選されたレアチーズや発酵素材、徹底された空間演出が加われば、その価格は決して暴利ではないと納得できる。自分へのご褒美として、あるいは大切な人との特別な時間を過ごす手段として、消費者は価値ある体験に適正な対価を支払う姿勢を見せている。